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廓日記 その拾四

ある日の 丑三つ時。ところは この廓屋敷の1階か どこかの空き部屋です。
ここで 私とC以外の住民が集まりまして お茶会です。
お茶うけは 彼岸饅頭。
「ねぇ、此の饅頭 痛んでない?」
「大丈夫よ。幽霊が食中毒なんて聞いたことない。
 それよりも、今度入ってきた2階と3階の学生さん どぉう思う?」
「どぉって、なによ」
「いや、彼らこのままにしてたら 絶対に夜の街に溶けてしまうような気がするのよ」
「あぁ、溶けるやろうねぇ」
「可哀そうじゃない」
「何言ってんのよ。幽霊が人情心だして、ちゃんちゃらおかしいわよ。
 よく見て見なさいよ。アノ餓鬼共 今の生活楽しんでるじゃないの。
 このまま 夜の街に溶けてもそれはそれで 彼らの人生よ。
 それに、彼ら憎たらしいたらありゃしない。こんな魅力的な私たちを見ようとしないじゃん。
 Cなんかは なんとか私の背中と この黒髪ぐらいは見たような気にはしてやったのに
 鏡に映ったこの魅力的な胸を見ようともしない。腹立つわぁ」
「あんたねぇ、幽霊がそんな健康的な豊満な胸してどうすんのよ。幽霊には似合わない。
 閻魔さんからもダイエットしろッと言われてるでしょう。
 確かに 2階のあの坊やも こんな絶世の涼しい美しい私を見ようともしない。
 前に あんまり起きないから首筋に冷たい息を吹きかけたのよ
 それでも起きないから 耳たぶ咬んでやった。そしたら、なにを夢見ていたのか 
 ニタニタしやぁがって 私呆れて 彼の横でフテ寝したのよ。それでも朝まで何もしないのよ」
「あぁ あのベッド寝心地いいもんね」
「そお、そお、前の前の彼女の置いていったやつでしょう。
 あの時も あんまり酷い男だと 男を追い出したけど、結局彼女も出て行くこととなったじゃないの。
 この世のことにチョッカイ出さない方がいいのよ」
「でも やっぱり可哀そうじゃないの」
「追い出すて言っても あの餓鬼ども私たちを見ようともしない。脅しようがないじゃないの」
「夜中の 幽霊は見ようとしないけど、私にいい考えがあるのよ。ちょっとみんな こっち集まって・・・」

との 会合があったかどうかは分かりませんが 現実に事件は起きたのです。

つづきは 次回へ


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